2020年度全学自由研究ゼミナールの内容について

河東泰之

このゼミナールは,教養課程の1, 2年生を対象にした自由選択のコースです. 毎週水曜日の5限,17:05〜18:35にオンラインで行います.内容は下記の本についての英語による輪講です.

題名: Analysis of functions of a single variable

著者: Lawrence W. Baggett

ダウンロード先 (まず右側の箱の中の「v1 PDF (1.2M)」をクリック.次に「私はロボットではありません」にチェックを入れて「Continue」をクリック.)

上記のリンクから無料でダウンロードできます.

この本の内容はだいたい1年生で習う微分積分学の内容を厳密に展開したものです. 少しだけ位相的な内容など,東大の1年生で普通は教えないことも入っています. この内容に沿って,毎週交代で参加者に英語で発表してもらいます. 最初の一回は私が,日本語および英語で解説します. 二回目からは毎回二人の学生に,英語で発表してもらいます. 内容は本のとおりにやってもよいし,関連した内容について自分で調べたり 考えたりしたことを発表してもかまいません. 聞いている人が本を持っていなくても数学的な内容が理解できるように, 自分なりにまとめて発表してください.

また,本,ノート,メモなど何も見ないで発表することを原則にしたいと思いますが, 無理には強制しません.一般に数学書の英語は簡単で,新しい術語は文中で定義されるので, 対応する日本語を知らなくても読めます. だから特別な辞書など使わなくても大丈夫だと思いますが, 特に数学用語を調べたい場合には,「岩波数学辞典第4版」 (岩波書店)の欧文索引が使えるでしょう. これは数理科学研究棟の数理図書室においてあります. またどうしても英和辞典を使いたい場合, 一般の英和辞典にはあまり数学用語は出ていませんが,中では, 小学館ランダムハウス英和大辞典が一番よく出ていると思います. その他たいていの用語はネット検索で対応する日本語が見つかります.

単位をとるための必要十分条件は,最後まで出席して発表することです.