2014年度全学自由研究ゼミナールの内容について

河東泰之

このゼミナールは,教養課程の1, 2年生を対象にした自由選択のコースです.毎週木曜日の5限,16:30〜18:00に,数理科学研究棟118号室で行います.内容は下記の本についての英語による輪講です.

題名: Resources for the Study of Real Analysis

著者: Robert L. Brabenec

出版社: Mathematical Association of America

出版年: 2004

ISBN: 9780883857373

上記のリンク,amazon などネットから買えます.生協では入荷していないということです.

この本の内容は微積分学の様々な話題です.この内容に沿って,毎週交代で参加者に英語で発表してもらいます.最初の一回は私が,日本語および英語で解説します.二回目からは毎回一人または二人の学生に,一人につき一項目分の内容を順に英語で発表してもらいます. 内容は本のとおりにやってもよいし,関連した内容について自分で調べたり考えたりしたことを発表してもかまいません. 聞いている人が本を持っていなくても数学的な内容が理解できるように,自分なりにまとめて発表してください.

また,本,ノート,メモなど何も見ないで発表することを原則にしたいと思いますが,無理には強制しません.一般に数学書の英語は簡単で,新しい術語は文中で定義されるので,対応する日本語を知らなくても読めます.だから特別な辞書など使わなくても大丈夫だと思いますが,特に数学用語を調べたい場合には,「岩波数学辞典第4版」(岩波書店)の欧文索引が使えるでしょう.これは数理科学研究棟の数理図書室においてあります.またどうしても英和辞典を使いたい場合,一般の英和辞典にはあまり数学用語は出ていませんが,中では,小学館ランダムハウス英和大辞典が一番よく出ていると思います.その他たいていの用語はネット検索で対応する日本語が見つかります.

単位をとるための必要十分条件は,二回(以上)発表することの予定です.人数が多くなった場合は一回でも可にするかもしれません.人数が少ない場合はまた考えます.発表しない人が聞いているのは別にかまいません.