\magnification=\magstep1 \documentstyle{amsppt} \def\a{\alpha} \def\be{\beta} \def\ga{\gamma} \def\e{\varepsilon} \def\Q{\bold Q} \def\R{\bold R} \nopagenumbers \centerline{1998年度理科II, III類1年生 数学IA演習・小テスト(6)} \rightline{1998年5月26日・河東泰之} \rightline{数理科学研究科棟310号室 (電話 5465-7024)} \rightline{e-mail yasuyuki\@ms.u-tokyo.ac.jp} \rightline{homepage http://kyokan.ms.u-tokyo.ac.jp/\~{}yasuyuki/} \bigskip 答案の一番上に氏名と学生証番号を書いてください. (組は書かなくてもけっこうです.)自分のノートを 参照してもけっこうです. \bigskip [1] $f(x)$を$n$次の多項式とする.$f(x)$を$x=a$において Taylor展開した式を求めよ. \bigskip [2] [ロピタルの定理] (1) $f(x), g(x)$を,区間$(-1,1)$で定義された 連続関数で,$f(0)=g(0)=0$であるとする. $0 < |x| < 1$で$f(x), g(x)$は微分可能で, $x\neq 0$のとき,$g'(x)\neq 0$とする. もし,$\dsize\lim_{x \to 0} \dfrac{f'(x)}{g'(x)}$が存在すれば, $\dsize\lim_{x \to 0} \dfrac{f(x)}{g(x)}$も存在して同じ値に なることを示せ. (2) $f(x), g(x)$を,$x > 0$の範囲で定義された 連続関数で,$\dsize\lim_{x\to\infty} f(x)= \dsize\lim_{x\to\infty}g(x)=0$であるとする. $x > 0$で$f(x), g(x)$は微分可能で$g'(x)\neq 0$とする. もし,$\dsize\lim_{x \to \infty} \dfrac{f'(x)}{g'(x)}$が存在すれば, $\dsize\lim_{x \to \infty} \dfrac{f(x)}{g(x)}$も存在して同じ値に なることを示せ. ただし,関数$f(x)$に対し,$\dsize\lim_{x\to\infty} f(x)=\a$ とは, $$\forall \e > 0 \;\exists N > 0, \;\; x > N \Rightarrow |f(x)-\a| < \e$$ ということである. \bigskip [3] $f(x)=(1+x)^{1/4}$は,$x=0$のまわりでTaylor展開できて, その無限級数が$-1/2 < x <1/2$の範囲で$f(x)$に収束することを示せ. \bye