\magnification=\magstep1
\documentstyle{amsppt}

\baselineskip 14pt
\nopagenumbers

\centerline{数学I A中間テスト(5月18日)}
\rightline{河東泰之}
\bigskip


\bigskip
[1] 以下の条件を満たす有理数列を(おのおの一つずつ)あげよ.

(1) 0に収束する部分列を持ち,また収束するようなすべての部分列の極限は
0であるが,その数列自体はCauchy列ではない.

(2) 有界な数列で,その上限に収束する部分列はあるが,下限に収束する
部分列はない.

(3) どのような部分列をとっても収束しない.

(4) 上にも下にも有界ではないが,収束する部分列を持つ.

\bigskip
[2] 
$$\lim_{n\to\infty}\frac{3n^2-5n+4}{n^2+1}=3$$
であることを,数列の極限の定義にそって,直接証明せよ.

\bigskip
[3] 次の性質を満たす実数列$\{\alpha_n\}_n$を一つあげよ.

「$0\le\alpha\le1$を満たす任意の実数$\alpha$に対して,
$\alpha$に収束するような,$\{\alpha_n\}_n$の部分列$\{\alpha_{n_k}\}_k$
が取れる.」

(作った$\{\alpha_n\}_n$が,本当に上の条件を満たしていることを
きちんと説明すること.)

\bye