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\def\R{{\bold R}}
\def\e{{\varepsilon}}


\centerline{数学I A (理科I類17,18,27,28組)期末テスト}
\rightline{1995年2月16日 河東泰之}
\bigskip

この試験は自筆ノート持ち込み可で行います.
(教科書などは,不可です.)時間は90分です.

\bigskip [1] (1)
関数 $\dfrac{1}{(1-x^2)^3}$を$x=0$のまわりで
Taylor展開したべき級数$\dsize\sum_{n=0}^\infty
a_n x^n$を求めよ.

(2) 上のべき級数が,もとの関数$\dfrac{1}{(1-x^2)^3}$
に等しくなるような$x$の範囲を求めよ.

(以上いずれも,きちんと計算の根拠を述べること.根拠が
不十分,不適当な場合は答だけあっていてもかなり減点
する.)

\bigskip [2]
関数列$\{f_n(x)\}_n$は,区間$[0,\infty)$上の
実数値連続関数の列で,次の2条件を満たすとする.

(1) $\{f_n(x)\}_n$は,区間$[0,\infty)$上で定数関数
0に一様収束している.

(2) すべての$n$に対し,$[0,\infty)$上で不等式
$|f_n(x)|\le\dfrac{1}{x^2+1}$が成り立つ.

この時,広義積分$\dsize\int_0^\infty f_n(x)\;dx$は
収束し,$n\to\infty$の時に
$\dsize\int_0^\infty f_n(x)\;dx\to0$となることを
証明せよ.


\bigskip [3]
次の積分(平面全体上の重積分)の値を求めよ.
$$\int\int_{\R^2}
(x^2+y^2)e^{-(x^2+y^2)^2}\;dx\;dy.$$


\bigskip [4]
次の積分の値を求めよ.
$$\int_0^1\int_{2-2\sqrt{1-x}}^{2+2\sqrt{1-x}}
xy^4\;dy\;dx.$$

\bye