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\centerline{数学I A中間テスト(第2回,6月29日)}
\rightline{河東泰之}
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[1] $z^n$=1となる複素数$z$をすべて求めよ.(本当にそれで
全部であることをきちんと説明すること.)ただし,$n$は自然数である.

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[2] 次のそれぞれのべき級数について収束半径を求めよ.

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 (1) $\dsize\sum_{n=0}^\infty n^3 z^n$

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 (2) $\dsize\sum_{n=0}^\infty n! z^n$

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 (3) $\dsize\sum_{n=0}^\infty z^{n^2}$

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[3] $\sin 0.1$を近似計算するため,$x-x^3/6$に$x=0.1$を代入し,
切り捨てて$0.099833$という近似的な答えを得た.この計算の誤差を
上から評価したい.
$|\sin 0.1-0.099833|\le \alpha$となる正の実数$\alpha$でなるべく小さいものを
有限小数の形($1.23\times 10^{-4}$といった形)で求めよ.
(``本当の''$\alpha$は無限小数なので,正確な$\alpha$を
求めることはもちろんできない.授業でやった程度の理論で得られる
ような$\alpha$を求めればそれで満点である.さらに特別な工夫で
よりよい値を得た場合にはボーナス点を与えることもある.)

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[4] $(-\infty,\infty)$上の実数値微分可能関数
$f(x)$に対し,$f'(x)$が有界であるとする.
この時,$f(x)$は,$(-\infty,\infty)$上で一様連続
であることを証明せよ.
(ただし,関数が有界とはその関数の値の集合が有界であることである.)


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