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\newsymbol\varnothing 203F

\centerline{解析学IV 小テストNo\. 2の簡単な解説}
\medskip
\rightline{1997年4月28日}
\rightline{河東泰之}
\bigskip


以下の解答は概略にとどめてあります.実際の答案ではもっときちんと
書かないといけません.

\bigskip[1] 有限加法族であることが簡単にわかります.

\bigskip[2] $$\{\varnothing, \{1\}, \{2\}, \{3,4,5\}, \{1,2\},
\{1,3,4,5\}, \{2,3,4,5\},\{1,2,3,4,5\}\}$$
です.

\bigskip[3] $f(x)=\dsize\int_0^x \frac{1}{t^4+1}\;dt$とおけば,
これは連続な単調増加関数で,問題の$m$は,この関数から4/21の
講義のようにして作ったものです.$f$が右連続だから,4/21の
講義でやった定理により,$m$は$\Cal F$上で完全加法的です.

\bigskip[4] $A_n=(\dfrac{1}{n+1},\dfrac{1}{n}]$とすれば,
$0=\dsize\sum_{n=1}^\infty m(A_n)\neq
m(\dsize\bigcup_{n=1}^\infty A_n)=1$となっています.

\bigskip
配点は各問25点です.
最高点は100点(15人),平均点は67.7点でした.
\bye