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\begin{document}

\centerline{2019年度解析学VI・解析学特別演習IIIの内容について}
\rightline{河東泰之(かわひがしやすゆき)}
\rightline{数理科学研究棟323号室(電話 5465-7078)}
\rightline{{\tt e-mail: yasuyuki\@ms.u-tokyo.ac.jp}}
\rightline{{\tt https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/\~{}yasuyuki/}}

\bigskip
この授業の内容は,Fourier変換・級数と,超関数,
関数解析の初歩です.具体的には次のような内容をカバーします.

(1) $L^p(\mathbb{R})$などの関数空間の性質.

(2) $\mathbb{R}^n$上のFourier変換とその基本性質,例.

(3) 関数解析のごく初歩.(Hilbert空間の簡単な性質.)

(4) $(\mathbb{R}/\mathbb{Z})^n$上のFourier級数とその基本性質,例.

(5) 超関数の定義と基本的性質.

この授業は前に,1992, 1995, 1999, 2006, 2007, 2010, 2011, 2018年に教えました.
その時の試験問題,成績などは次の webpage にあります.
(1992年には今とカリキュラムが違ったので,内容も違います.)

{\tt https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/\~{}yasuyuki/class.htm}

特に教科書はありません.
(ぴったりこの授業に対応するような本はないと思います.)
授業だけ聞いていればわかるようにやるつもりですが,
参考書をあげてくれという声が常に多くあるので,いくつか有名な
本をあげておきます.括弧の中の章数はこの授業に直接
対応する章です.

\noindent
藤田宏・伊藤清三・黒田成俊,「関数解析」,岩波講座基礎数学,
岩波書店.(1, 2, 3章.)

\noindent
熊ノ郷準,「偏微分方程式」,共立数学講座14,共立出版.(4章.)

\noindent
伊藤清三,「ルベーグ積分入門」,数学選書4,裳華房.(V, VI章.)

\noindent
黒田成俊,「関数解析」,共立数学講座15,共立出版.
(1, 2, 3, 4, 5, 6章.)

\noindent
W. Rudin, ``Real and Complex Analysis'', Tata McGraw Hill.
(Chapters 3, 4, 5, 9.)

演習は解析学特別演習IIの方と隔週で行います.私の方の番の週は
毎回小テストを行い,採点して返します.そしてその小テストのうち,
一番悪い1回分を除いた平均点によって,演習の成績を
つけます.欠席の回は0点として扱います.期末試験の成績が
著しくよければこれにプラスアルファを考慮しますが,
そうでなければこれがそのまま成績になります.逆に,小テストの
成績が良いのに期末試験が悪い人には,期末テストの方に
プラスアルファをつけます.ただし,今までの例だとプラスアルファが
つく人は2--3人程度でしょう.
試験は,小テスト,期末テストとも自筆ノート持ち込み可で行います.
昔の小テストなどについては,
$$\hbox{\tt https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/\~{}yasuyuki/class.htm}$$
にファイルがあります.

なお私の海外出張のため,一部の講義と演習を入れ替えます.
$$\hbox{\tt https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/\~{}yasuyuki/fa19sch.htm}$$
を見てください,

\end{document}