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\centerline{解析学特別演習II・小テスト解答解説 (6)}
\rightline{2012年1月23日}
\rightline{河東泰之(かわひがしやすゆき)}
\rightline{数理科学研究科棟323号室(電話 5465-7078)}
\rightline{e-mail yasuyuki\@ms.u-tokyo.ac.jp}
\rightline{{\tt https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/\~{}yasuyuki/}}

\bigskip
配点は $30,30,40$ 点です.
最高点は65点(2人),平均点は43.3点でした.

略解をつけます,これはかなり省略してあるので,できなかった人は
よく考えて復習してください.

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[1] 真面目に計算するだけです.
$$\sum_{n\in\Z}\frac{-2}{\pi(4n^2-1)}e^{inx}$$
です.

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[2] これも真面目に計算すればできます.
$i(\pi-x)$です.
(問題の「Fourier 級数展開」は $L^2$展開のことです.
もっとはっきり書くべきでした.)

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[3] まず Fourier 係数が $c_n$ となるような $L^2$ 関数 $g(x)$ が存在します.
Cauchy-Schwarz 不等式より $g$ は $L^1$ でもあります.$L^1$ 関数
$f$ と $g$ は同じ Fourier 係数を持つので,ほとんどいたるところ一致し,
$f$ は $L^2$ となります.

\bye