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\def\lan{\langle}
\def\ran{\rangle}
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\centerline{解析学特別演習II・小テスト (4)}
\rightline{2006年11月20日 10:00--12:15}
\rightline{河東泰之(かわひがしやすゆき)}
\rightline{数理科学研究科棟323号室(電話 5465-7078)}
\rightline{e-mail yasuyuki\@ms.u-tokyo.ac.jp}
\rightline{{\tt https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/\~{}yasuyuki/}}
\bigskip

この試験はノート持ち込み可で行います.
解答は別紙に書いてください.学生証番号,氏名を一番上に
書いてください.

\bigskip
[1] Fubini の定理のステートメントを書け.(いろいろな形があるが,
一番単純な形でよい.)

\medskip
[2] 次のすべての条件を満たす関数 $f(x), g(x)$ の例を挙げよ.
条件を満たしていることをきちんと説明すること.

(1) $f,g$ はいずれも $\R$ 上の可測関数だが $L^1(\R)$ の元ではない.

(2) すべての $t\in \R$ に対し,
$f(t-x)g(x)$ が $x$ の関数として可積分である.

(3) $\dsize\int_{-\infty}^\infty f(t-x)g(x)\;dx$ が
$t$ の連続関数である.

\medskip [3] 
$[0,2\pi]$ 上の関数 $f(x)=x^2$ について次の問いに答えよ.

(1) $f(x)$をFourier級数に展開せよ.

(2) (1)の級数は,$f(x)$に各点収束しているか.簡単な理由をつけて答えよ.

(3) (1)の級数は,$f(x)$に$L^2$-収束しているか.簡単な理由をつけて答えよ.

(4) (1)の級数は,$f(x)$に一様絶対収束しているか.簡単な理由をつけて答えよ.


\medskip [4]
$f\in L^1(\R)$, $g\in L^2(\R)$ であるとき,$f*g$ の Fourier 変換と,
$\hat f \hat g$ はほとんどいたるところ一致することを示せ.

\bye