\magnification=\magstep1 \documentstyle{amsppt} \define\R{\bold R} \define\Q{\bold Q} \define\Z{\bold Z} \define\T{\bold T} \define\e{\varepsilon} \def\lan{\langle} \def\ran{\rangle} \def\supp{\text{supp}} \centerline{解析学VI・解析学特別演習IIの内容について} \rightline{2006年10月2日} \rightline{河東泰之(かわひがしやすゆき)} \rightline{数理科学研究棟323号室(電話 5465-7078)} \rightline{{\tt e-mail: yasuyuki\@ms.u-tokyo.ac.jp}} \rightline{{\tt https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/\~{}yasuyuki/}} \bigskip この授業の内容は,Fourier変換・級数と,超関数, 関数解析の初歩です.具体的には次のような内容をカバーします. (1) たたみこみと$L^p(\R)$などの関数空間の性質. (2) $\R^n$上のFourier変換とその基本性質,例. (3) 関数解析のごく初歩.(Hilbert空間の簡単な性質.) (4) $\T^n$上のFourier級数とその基本性質,例. (5) 超関数の定義と基本的性質. この授業は前に,1992, 1995, 1999年に教えました.1999年の 試験問題などは次の webpage にあります.(1992年には今とカリキュラム が違ったので,内容も違います.) {\tt https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/\~{}yasuyuki/fa99.htm} 特に教科書はありません.(ぴったりこの授業に対応するような 本はないと思います.) 授業だけ聞いていればわかるようにやるつもりですが, 参考書をあげてくれという声が常に多くあるので,いくつか有名な 本をあげておきます.括弧の中の章数はこの授業に直接 対応する章です. \noindent 藤田宏・伊藤清三・黒田成俊,「関数解析」,岩波講座基礎数学, 岩波書店.(1,2,3章.) \noindent 熊ノ郷準,「偏微分方程式」,共立数学講座14,共立出版.(4章.) \noindent 伊藤清三,「ルベーグ積分入門」,数学選書4,裳華房.(V, VI章.) \noindent 黒田成俊,「関数解析」,共立数学講座15,共立出版. (1, 2, 3, 4, 5, 6章.) \noindent W. Rudin, ``Real and Complex Analysis'', Tata McGraw Hill. (Chapters 3, 4, 5, 9.) 演習は解析学Vの方と隔週で行います.私の方の番の週は 毎回小テストを行い,採点して返します.そしてその小テストのうち, 一番悪い1回分を除いた平均点によって,演習の成績を つけます.欠席の回は0点として扱います.期末試験の成績が 著しくよければこれにプラスアルファを考慮しますが, そうでなければこれがそのまま成績になります.逆に,小テストの 成績が良いのに期末試験が悪い人には,期末テストの方に プラスアルファをつけます.ただし,今までの例だとプラスアルファが つく人は2--3人程度でしょう. 試験は,小テスト,期末テストとも自筆ノート持ち込み可で行います. また,私の出張のため,一部演習と講義の時間を入れ替えます.下記の表の ように行う予定です. $$\vbox{\offinterlineskip \def\vsp{height 2pt &\omit &&\omit &&\omit &\cr} \def\t{\noalign{\hrule}} \def\h{\hfil} \halign{& \vrule # & \strut \;\;\hfil # \; \cr \t\vsp & && 10:00--12:15 && 13:00-14:30 & \cr \t\vsp & 10/ 2 && 講義 && 演習 & \cr \vsp\t & 10/ 9 && (休日) && & \cr \vsp\t & 10/16 && 講義 && & \cr \vsp\t & 10/23 && 講義 && 演習 & \cr \vsp\t & 10/30 && 講義 && & \cr \vsp\t & 11/ 6 && 講義 && 講義 & \cr \vsp\t & 11/13 && 演習 && & \cr \vsp\t & 11/20 && 演習 && 演習 & \cr \vsp\t & 11/27 && 講義 && & \cr \vsp\t & 12/4 && 講義 && 講義 & \cr \vsp\t & 12/11 && 講義 && & \cr \vsp\t & 12/18 && 講義 && 演習 & \cr \vsp\t & 1/15 && 講義 && & \cr \vsp\t & 1/22 && 講義 && 講義 & \cr \vsp\t & 1/29 && 演習 && & \cr \vsp\t }}$$ 午後の演習が空欄になっている日は,俣野先生の担当日です. \bye