\magnification=\magstep1 \documentstyle{amsppt} \baselineskip 16pt \NoBlackBoxes \define\C{\bold C} \define\R{\bold R} \define\Q{\bold Q} \define\Z{\bold Z} \define\N{\bold N} \define\ep{\varepsilon} \nopagenumbers \centerline{1996年度解析学VII・関数解析学・演習問題} \rightline{5/29/1996} \rightline{河東泰之} \bigskip [24] $\C$係数のvector空間$X$上に,二つの実数値関数$p_1, p_2$で次の 条件を満たすものがあるとする.(下で,$j=1,2$である.) (1) $0\le p_j(x)< \infty$. (2) $x,y\in X$について,$p_j(x+y)\le p_j(x)+p_j(y)$. (3) $c\in\C$, $x\in X$について$p_j(cx)=|c|p_j(x)$. さらに,$X$上の$\C$-linearな汎関数$\varphi$があって $|\varphi(x)|\le p_1(x)+p_2(x)$を満たしているとする. この時,$X$上の$\C$-linearな汎関数$\varphi_1, \varphi_2$が $|\varphi_j(x)|\le p_j(x)$, $(j=1,2, x\in X)$, $\varphi=\varphi_1+\varphi_2$となるように取れることを示せ. \bigskip [25] Banach空間$X$がreflexiveであることと,$X^*$がreflexive であることは同値であることを示せ. \bigskip [26] Banach空間$X$の二つの元$x,y$について, すべての$\varphi\in X^*$に対し$\varphi(x)=\varphi(y)$ が成り立てば,$x=y$であることを示せ. \bigskip [21]番にミスプリントがありました.(1), (2)の正しい式は, 次のとおりです. (1) $Y^\bot$は$X^*$の閉部分空間である. (2) ${Y^\bot}{}^\bot$は$Y$の閉包に等しい. \bigskip また,最終成績の式も, $0.6x_1+0.2\max(x,x_1)+0.2\max(x, x_2)$というのはもちろん間違いで, $0.6x+\max(0.2x,x_1)+\max(0.2x, x_2)$が正しい式です. \bye