河東泰之の2018年度研究概要

フュージョン圏におけるフル部分圏のDrinfel'dの意味での相対可換子圏の 研究を続けた.特に相対チューブ環の部分環として相対トーラス環を定義し, その上でS行列の作用を考えた.これについて相対Verlinde公式を証明した. これは,フル部分圏が全体に一致する場合には, 通常のDrinfel'd中心のVerlinde公式であり,またフル部分圏が自明な場合には もともとのフュージョン則をそのまま書いたものである.したがって一般の 場合にはこの両極端の間を「補間」したものになっている.

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