群の表現を部分群に制限したときに、どのように分解するか、を分岐則の問題と いう。テンソル積表現の分解はその一例である。無限次元表現においては、分岐 則の問題は、重複度が無限になってしまって悪い振る舞いをする場合もあり、無 重複表現のように今後の詳細な研究が期待できるような場合もある。この講義で は、簡約リー群の無限次元表現の分岐則において、抽象的な枠組から具体的な計 算の理論まで、最先端でどのようなことが進行しているかについて、概説的な話 をしたい。
[ 集中講義 | シラバス ]
© Toshiyuki Kobayashi