2025年10月18日(土)15:00--16:00 2025年10月19日(日)11:30--12:30 |
東京大学大学院数理科学研究科 NISSAY Lecture Hall(大講義室) |
Abstract
グラフ符号(Graph-Codes)の研究は,極値組合せ論,加法的数論,
および符号理論における諸問題から動機づけられている.
基本的な発想は,二進ベクトルをグラフの辺集合の特性ベクトルとしてみなすことで,
符号理論における基本的な組合せ的問題が,グラフ族に関する興味深い極値問題へと変換されるという事実にある.
本講演では,このような問題のいくつかを取り上げ,得られた結果や未解決問題について紹介する.
ここで用いられる手法は,組合せ論的・確率論的な道具に加え,情報理論,数論,
および組合せデザイン理論の技法を組み合わせたものである.