Japan. J. Math. 6, 121--141 (2011)

ミラー対称性による量子化

S. グコフ

Abstract:
ミラー対称性と組み合わせることにより,位相的弦理論(Aモデル)を用いた 量子化の方法からかなり単純でくみしやすい問題が得られる.そこでは 「コアイソトロピック・Aブレーンがミラー対称性のもとで何に対応しているか?」 が最も面白い問題となる.表現論やゲージ理論に関係したいくつかの興味 深い例,特にミラー側の幾何がラングランズ双対群に自然に対応するような例 において,この問題にどのように取り組むか説明したい.ハイパーホロモル フィックな層と(B,B,B)ブレーンは位相的弦理論(Bモデル) による量子化において重要な役割を果たす.


第8回高木レクチャー招待講演.