微分幾何学(大学院)・ 幾何学XD(学部)



月曜日10:40 -- 12:10

担当:河野俊丈


講義概要: 微分幾何学に関する入門講義.多様体上のリーマン計量,接続,曲率などの基礎的な概念 とその応用について解説する.
内容:以下の項目について講義する予定である.
1. リーマン多様体の基礎概念
2. ベクトル束の接続と曲率
3. 測地線とリーマン多様体上の距離
4. 超曲面の幾何学とガウス・ボンネの定理
4. 調和積分論
5. 双曲幾何学入門
成績評価:講義中に課題を出し、レポートで成績評価を行う.
教科書・予備知識など:
3年生幾何学Iの多様体の基礎および幾何学IIIの微分形式に関する知識を仮定する.
参考書として
[1] 酒井隆,リーマン幾何学,裳華房,1992
[2] Peter Petersen, Riemannian Geometry, Springer GTM 171, 2006
を挙げる. その他,参考になる文献として,
[3] Manfredo Perdigao Do Carmo, Riemannian Geometry, Birkhauser 1992
[4] John Milnor, Morse Theory, Part II A rapid course in Riemannian Geometry (pp 43--55), Princeton University Press 1963
などがある.[4]は要点を学ぶのに適している.

数理分類番号: 524

講義のレジュメ
1. ベクトル束とその接続
2. 接続とRiemann計量
3. 接続と測地線の計算例
4. ベクトル束の接続と曲率
5. Riemannの曲率テンソル
6. 断面曲率,Ricci曲率など
7. 測地線と測地座標
8. 測地線の極小性とRiemann多様体上の距離
9. 測地線と完備性など
10. Jacobi場とその応用
11. 構造方程式とGauss-Bonnetの定理
12. 部分多様体の曲率

レポート問題