2年4学期 代数と幾何

講義内容

1. ベクトル空間(線形空間)と線形写像


一般的なベクトル空間の定義、基底、部分空間、線形写像のランク、 双対空間、商空間

2. 単因子論と行列の標準形

多項式環、単因子論、ベクトル空間の一般固有空間への分解、 行列のジョルダン標準形、対称行列および交代行列の標準形、 2次形式の標準形

3. 双一次形式とテンソル代数

双一次形式の定義、対称形式と交代形式、ベクトル空間の計量、 エルミート形式、ベクトル空間のテンソル積、 対称テンソルと交代テンソル、 テンソル代数とグラスマン代数、 *ユークリッド空間上のベクトル場と微分形式、 *クリフォード代数、 *係数体の拡大と制限、 *ベクトル空間の複素構造

4. その他のトピックス

行列の指数写像、 *古典群 O(n), SO(n), U(n), SU(n), Sp(2n)とそのリー環、 *等長変換群の例、 *有限群とその表現への入門(指標の直交関係, ヤング図形など)
 

*の項目については、おもに演習でとりあげます。

参考書

佐武一郎 線型代数学 裳華房 第III章以降

松坂和夫 代数系入門 岩波書店 第4章の「ベクトル空間と加群」



演習問題