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[1] 人口学を学ぶためのLINK

研究機関・大学

国立社会保障・人口問題研究所: 言わずとしれた日本唯一の国立人口研究機関。少子化情報や統計データ、人口推計プログラムなど多数公開されている日本最大の情報源。残念ながら教育機能はない。国立大学や研究機関に人口研究者生産機能がないことが日本の人口研究の最大の問題であろう。機関誌「人口問題研究」は戦前からつづく伝統ある雑誌であるが、すべて同研究所のHPからDLできる。

Max Planck Institute for Demographic Research: 長い間、日本と同様に人口研究が疎外されていたドイツが1996年に創設した欧州でも最大級の研究教育機関。旧東ドイツ地域の港町ロストックにある。無料完全公開の電子ジャーナル Demgraphic Research を発行するとともに、毎年博士課程学生向けのスクール、ポスドク向けの研究スクールなどを組織して、人口研究者生産の拠点になりつつある。過去のしがらみにとらわれず、人口問題の重要性に注目して、短期間にこれだけの研究体制を築きあげたドイツ政府やマクスプランク協会、関係者の英断に脱帽する思いである。所長のJ. W. VaupelとJ. M. Hoem。Vaupleは死亡・寿命研究、Hoemは生命表や人口統計、確率統計モデルの研究が有名である。

Netherlands Interdisciplinary Dmographic Institute (NIDI): オランダのハーグにある国立人口研究所。小規模ながら質の高い研究で有名。このHPのリンクは世界中の人口研究機関のHPを網羅しているので便利。現在の所長のF. WillekensはA. Rogersとともに80年代に多地域人口学の発展に功績が大であった。

Vienna Institute of Demography (VID): ウィーンにあるオーストリアアカデミー付属の人口研究所。非常に小規模であったが、最近、IIASAからW. Lutzを所長に迎え入れて大幅に梃子入れされた。やはり欧州の人口問題に関する意識が近年急激に高まっていることが背景にあるといえそうである。G. FeichtingerやS. Scherbov, D. Philipovなど数理人口学や人口推計に強いスタッフをそろえているのが特徴。人脈的にIIASAとつながりが深いのは当然か。毎年、年報 Vienna Year Book of Demography を出すとともに、ユニークな会議を組織するので目が離せない。

International Institute for Applied Systems Analysis (IIASA): ウィーン郊外のラクセンブルグにある国際的研究機関。冷戦下のデタント時代に東西の研究交流のために先進諸国が拠金して設立された。日本も設立参加国であるが、あまり日本人研究者に利用されていないのではなかろうか。お金を出しているのにもったいないことである。かつては、IIASAのリポートが政府系の某研究所にだれにも読まれないまま眠っていた。ここの人口研究ユニットは1980年代にN. Keyfitz. A. Rogersなど数理人口学者が集まって、多地域人口モデルを開発していた頃が一番アクティブであった。その後はW. Lutzの指揮のもとに確率人口推計のヒットをとばしたが、かつての賑わいはないようである。院生、ポスドクなどの若手研究者のためのサマーセミナーも続けている。最近では、U. DieckmannやH. Metzなどの進化生物学研究のセンターとなっている。

Institut national d'etudes demographique: 世界でももっとも古い歴史をもつフランス国立人口研究所。MPIDRとともに欧州で最大規模の人口研究機関。機関誌Populationは仏語だが、英語版も出すようになった。それよりも一般向けのニュースレターPopulation & Societyが時局的な人口問題を的確に解説していておもしろい。研究活動はきわめてアカデミックであって、国立機関にありがちな政策目的への追従などは微塵も感じさせず、文化、歴史から生物学的、数学的研究まで悠々とおこなっているのはさすが、文化国家フランスらしい。あのエマニュエル・トッドが資料局長だというのであるから推して知るべしであろう。

United Nations, Department of Economic and Scial Affairs, Population Division: ご存じ 国連人口部。世界の人口問題の監視役であり、最も重要なデータソースである。

The Department of Demography at the University of California, Berkeley: カリフォルニア大学バークリー校の人口学部。プリンストン大やペンシルバニア大とならぶアメリカの代表的な人口学教育研究機関。K. Wachter(数理人口学)、R. Lee(経済人口学)等の大物を擁している。

The Office of Population Research at Princeton University (OPR): プリンストン大人口研究所。アメリカの代表的な人口研究教育機関のひとつ。かつて長くA. J. Coaleが所長であった。現在の所長はJ. Trussell。


学会・研究会

日本人口学会(PAJ): 1948年に設立された人口研究者の学会。毎年6月に年会を行う。そのほかに地域部会が随時おこなわれている。学会誌「人口学研究」は年2回発行。

アメリカ人口学会(PAA)

国際人口学会(IUSSP)

欧州人口学会(EAPS)