東京大学 / 数理科学研究科 / 講義

数学I (Aコース)+演習
(2003年4月〜2003年7月) Last modified: 2003/7/22


担当 平地 健吾 研究室は数理科学研究科521)
TA 竹内 知哉

Text book このページでは数学I (Aコース; 1年生理 II, III) の講義メモをのせます。

教科書は「微積分 I」金子 晃著、サイエンス社 2000
著者のサポートページ(正誤表があります)

場所:572教室(受講生が減ったのでもとに戻ります)
時間:水曜1限 9:00〜10:30(演習は火曜日3限14:40〜16:10)

7月7日と14日の13〜17時は数理科学研究科521研究室で質問をうけつけます
7月2日の講義内容

・実数の連続性の公理の同値性の証明を完結
・板書したBorzanoは誤り,正しくは Bolzanoです.教科書にも誤植があります, 正誤表
・有界閉区間上の連続関数は一様連続であることの証明
6月24日の講義内容

・一様連続でないことの証明方法
・実数の連続性の公理の同値性
 (a) 有界単調列の収束
 (b) 有界集合の上限,下限の存在
 (c) Cauchy列の収束+アルキメデスの性質
 (d) Bolzano-Weierstrassの定理
・(a)ならば(b)の証明で時間切れ
6月17日の講義内容

・常微分方程式の解法(変数分離形,同次形,一階線形)
・ε-δ論法の詳しい話
・∀と∃を含む命題の否定の作り方.
6月11日の講義内容

・中間試験を返し、点数分布、よくある間違いなどを説明した
・有理関数の積分(先週は計算ミスが多かったのでもう一度)
・三角関数の有理式の積分
6月4日の講義内容

・Riemann積分の定義
・閉区間上の連続関数はRiemann積分可能であることの証明(一様連続性)
・積分のテクニック;部分積分と置換積分
・有理関数の積分
5月28日に中間試験を行います.

・場所は1106教室,9:00〜10:30
5月21日の講義内容

・20日の演習の時間に漸近解析を用いたTaylor展開の計算方法を説明した
・中間値の定理とロピタルの定理
・Taylor展開の存在の証明(Lagrangeの剰余項と積分形の剰余項)
・指数関数と対数関数のTaylor級数表示(剰余項の評価の例)
5月14日の講義内容

・無限小量の記号 O(hn) と o(hn)
・関数の多項式による近似;一次近似と微分の関係
・微分と関数の増減
・ Taylor 展開 (展開の存在については来週)
・無限小解析の公式;その応用として合成関数の微分法の公式を証明した
5月7日の講義内容

・指数関数と対数の厳密な定義
・三角関数の定義についての説明
・微分の定義と関数の一次近似
4月30日の講義内容

・中間値の定理と単調連続関数の逆関数の存在
・最大値の定理(証明の過程では上限の存在を用いたがこれは5章で証明する)
4月23日の講義内容

・Cauchy列(漸化式で定義される数列の収束)
・級数の収束については5章で詳しく扱うので今は省略する
・収束の速度については自習しておいて下さい
・連続関数の定義と例(多項式,有理関数,指数対数,三角関数,逆三角関数)
・無理数で連続,有理数で不連続な関数の例
4月16日の講義内容

・実数の公理(順序と連続性),eの存在
・アルキメデスの性質,実数の小数表示
・数列の極限と和,積の順序交換(ε-δ論法での証明)

4月9日の講義内容

・なぜε-δ論法が必要になったのか(歴史的背景)
・実数の公理的な定義.体(四則演算)の公理で終わってしまった.

講義(演習)日程
4月 9,(15),16,23,30
5月(6),7,14,(20),21,28
6月(3),4,11,(17),18,25
7月(1),2,(15) 期末試験は9月

付記:7月9日は金曜の振り替え;16,17日は補講期間