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複素解析学 1+演習(2003年10月開講)

Last updated January 23, 2003

担当 平地健吾 
 TA  山口祥司 、澤野嘉宏

Text book このページでは複素解析学 Iの講義情報をのせます。

教科書は L. Ahlfors (左の写真)著 Complex analysis またはその和訳

場所:572教室
時間:金曜3, 4限 13:00〜16:10(演習は5限16:20〜17:50)

4年生で卒業認定のために単位を必要な人はレポート問題をここからダウンロードして 2月6日までに数理科学研究科、大学院掛に提出してください。4年生以外の成績は期末試験で評価します。
2月20日は期末試験

1月29日の講義内容

・正則関数の鏡像の原理
C上の有理形関数の部分分数展開
・佐藤超関数の話
1月23日の講義内容

・* 作用素と法線微分の関係
・調和関数の平均値の定理,最大値の原理
・Poisson積分による調和関数の表示
・調和関数の鏡像の原理
1月9日の講義内容

・留数計算その2:主値積分、Logの分枝を用いた計算
・調和関数の基本性質:共役調和関数の積分表示
・Hodgeの*作用素とラプラシアンの関係
・1点とhomotopicな閉曲線に関する閉形式の積分は0
12月19日は休講

・私は葉山でのシンポジウムへ行きます
・3限に演習のみを行います
12月12日の講義内容

・Laurent展開の存在と留数の定義
・留数定理:1点とhomotopicな閉曲線の場合と境界が連続微分可能な曲線である場合
・偏角の原理とルーシェの定理
・留数計算その1:三角関数の有理式の定積分、有理関数の定積分
12月5日の講義内容

・曲線がhomotopicであることの定義、凸領域でのhomotopyの作り方
・Cauchyの積分定理の一般化(1点にhomotopicな閉曲線にそった正則関数の積分は0)
・単連結領域では正則関数の原始関数が存在する
・Laurent展開の一意性と係数の積分表示
11月28日は中間試験

・場所:1102教室,時間:13:00〜15:00
・試験範囲:11月7日の講義で扱った部分まで
・本、ノート類は持ち込み不可
11月14日の講義内容

・正則関数の零点の個数の積分表示
・定数でない正則写像は局所的にはm対1写像になる(よって、とくに開写像になる)
・最大値の原理
・正則写像の逆写像定理
・Schwarzの補題 ・円板を円板に移す双正則写像は一次変換
11月7日の講義内容

・零点の位数、一致の定理
・孤立特異点の分類(除去可能特異点、極、真性特異点)
・真性特異点での挙動
・有理形関数とリーマン球面に値をとる正則関数の同値性 ・リーマン球面上で定義された有理形関数は有理関数(とくにリーマン球面の正則自己同形は一次変換)
10月31日の講義内容

・正則関数は無限回微分可能
・モレラの定理、リュービルの定理、代数学の基本定理、ワイエルシュトラスの二重級数定理
・テイラー展開と剰余項の積分表示
・正則関数のベキ級数展開
10月24日の講義内容

・線積分の定義
・Greenの公式からCauchyの積分定理を導く方法(ただし連続微分可能性の仮定が必要)
・正則性だけからCauchyの積分定理を導く方法 (三角形の分割を用いる論法)
・凸領域でのCauchyの積分定理(凸領域の正則関数は原始関数を持つ)
・Cauchyの積分表示(積分路が円周の場合)、正則関数の微分の積分表示
10月17日の講義内容

・収束ベキ級数は正則であることの証明
・一次変換とSL(2,C)の関係を射影空間を使って説明
・一次変換の性質(3点の値によって決定される;非調和比を保つ;円を円に移す;対称の原理)
・正則写像の等角性
10月10日の講義内容

・序:複素変数の対数の定義について
・複素微分可能の定義とCauchy-Riemann方程式
・正則関数の例:多項式関数と有理関数の零点と極の位数
・有理関数はRiemann球面の間の連続写像を定義する;その位数をmとすると重複度をこめてm対1対応になる
・べき級数の収束半径;収束べき級数は正則関数であることの証明(途中で時間切れ)

講義日程
10月 10,17,24,31
11月 7,14,28
12月 5,12,19
1月 9,23,29

付記: 11月28日は中間試験の予定
・1月29日は振替講義日
・11月21日は駒場祭,1月16日はセンター試験準備のため休講
・補講期間は1月30日,2月2日
・期末試験は 2月20日(金) の予定


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