講義を終えて
1998年度幾何学Ａ演習
講義にほぼ沿う形で演習を行った。
今回の演習では、問題を配布して適宜黒板で
解いてもらうという形式を採った。
講義では、自分で計算を行う場面は少なくなり
がちであるので、定義に基づいて計算を実際に行う問題を大目に出題した。
黒板で
解いた学生について言えば、多くの場合計算自体はそれなりに出来ていて、解答を
出すところまではたどり着いていた。それはそれで良いことではあるが、残念なが
ら、自分が何を計算しているのかまで込めて理解して、更に説明できることは少な
かった印象を受けた。
その計算で自分が何を示したいのか、何のためにその計算が
必要であるのかを理解して説明できるというのは難しいことではあるが、非常に大
事なことなので、今からでもその練習をするようにして欲しい。
また、いわゆる証
明問題に手をつける学生はあまり見られなかったが、例えば教科書や参考書の似た、
あるいは同じ問題を見て真似をしくようにして練習していけば決して難しいものば
かりではないのでどんどん挑戦して欲しい。
最後に
ここから演習問題を入手できるので必要であればそちらからお持ち下さい(私に直接
連絡を取っていただいても構いません)。
URLは変更になる場合があるので、その際
にはこちらからリンクを辿って下さい。
足助 太郎
小冊子「講義を終えて」に掲載のものを一部改変の上転載
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