複素解析幾何セミナー

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開催情報 月曜日 10:30~12:00 数理科学研究科棟(駒場) 128号室
担当者 平地 健吾, 高山 茂晴

2019年10月28日(月)

10:30-12:00   数理科学研究科棟(駒場) 128号室
野口 潤次郎 氏 (東京大学)
On Kiyoshi Oka's unpublished papers 1943 (Japanese)
[ 講演概要 ]
いわゆる岡の解決した不分岐リーマン領域に対する3大問題(Oka IX, 1953)は、実はこの未発表論文(VII~XI)で終わっている。 Oka VII、VIIIで示された連接性、不定域イデアルの理論はこれ等を、分岐リーマン領域へ確立しようとする試みより生まれたことが、この未発表論文から明らかになる。この講演では、この未発表論文で擬凸問題がどのように解決されたかを紹介する。 分岐リーマン領域の場合の擬凸問題は、Fornaessによる反例が与えられたとはいえ、情況は不明で未解決問題として今も残っている(岡の夢)ことにも言及したい。