トポロジー火曜セミナー

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開催情報 火曜日 17:00~18:30 数理科学研究科棟(駒場) 056号室
担当者 河澄 響矢, 北山 貴裕, 逆井卓也
セミナーURL http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/MSF/topology/TuesdaySeminar/index.html

2010年11月16日(火)

16:30-18:00   数理科学研究科棟(駒場) 056号室
Tea: 16:00 - 16:30 コモンルーム
伊藤 昇 氏 (早稲田大学)
On a colored Khovanov bicomplex (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
Jones 多項式の Khovanov ホモロジーと関連理論が近年活発に
研究されている.Jons 多項式の一般化である colored Jones多項式についても
Khovanov により対応するコホモロジーが導入され,特に Mackaay と Turner
や Beliakova とWehrli の研究を通し発展した.しかし,このコホモロジーが持つ
2つの境界作用素によって,Khovanov型の複体で2重複体となるものが構成
できるのかは問題として残されていた.もしあるならば Khovanov 型のホモロジーが
Total complexのコホモロジーに収束するスペクトル系列の第2項として理解される.
この問題意識は Beliakova と Wehliの論文によって紹介された.今回はそれに
対して一つの答えを与える.また似た文脈で colored Jones 多項式の別のスペクトル
系列からは絡み目のcolored Rasmussen 不変量が自然に出てくることも時間が許せば
紹介したい.