2022年度公開講座

東京大学大学院数理科学研究科
数物フロンティア国際卓越大学院

2022年度公開講座「量子の世界の数学」

2022年11月19日(土)13:30~17:00(12:30開場) 
場所:東京大学駒場キャンパス 数理科学研究科棟・大講義室
最寄駅:京王井の頭線「駒場東大前」
アクセス:https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/access/index.html

*対面形式とオンライン形式(Zoomウェビナー)併用のハイブリッド開催です。

*定員:対面形式100名、オンライン形式1000名。いずれも申し込み先着順です。

講師:福泉 麗佳、河東 泰之、緒方 芳子

プログラム

12:30
開場

13:30-13:35
研究科長挨拶 斎藤 毅(東京大学大学院数理科学研究科)

13:35-14:35
福泉 麗佳(東北大学大学院情報科学研究科)
『量子世界における流れと数学』
量子とは、粒子と波の性質をあわせ持った、とても小さな、物質やエネルギーの単位である。量子力学はこの極微スケールである量子世界を理解するために用いられる。量子の持つ「波の性質」が量子力学の特徴であり、その波の性質は温度を下げることにより非常に良く見えるようになる。液体や気体は冷却すると通常は固体になるが、絶対零度(-273.15℃)近傍まで冷却されても固体にならない場合がある。そのような極度に冷却された液体や気体は「量子流体」と呼ばれ、極微スケールでしか現れないはずの量子の波としての性質がマクロに現れる。この量子流体のダイナミクスを表す数学について紹介する。

14:45-15:45
河東 泰之(東京大学大学院数理科学研究科)
『無限次元の行列と量子コンピュータ』
量子コンピュータが話題を集めているが、その実現方法と期待されるものの一つは数学的な方法に基づいており、マイクロソフトも数学者を何人も雇って研究している。これにはサイズ無限大の行列の数学が使われている。また図形の対称性の無限次元版も用いられる一方、我々の空間の中でひもがどう絡まるかという問題とも関係している。これらについて初等的に解説する。

16:00-17:00
緒方 芳子(東京大学大学院数理科学研究科)
『量子系で出来ることと出来ないこと』

*対象:高校生、大学生、教員、数学に興味のある一般の方。

*入場無料。事前登録制。

*参加登録はこちらからお願いします。

*対面参加の皆様へ(その1):当日は駒場キャンパスにて第73回駒場祭が開催中です。感染症対策のため、キャンパスへの入構は制限されています。入構方法について必ずこちらをご確認下さい。

*対面参加の皆様へ(その2):本学の「イベント開催時の新型コロナウイルス感染症予防ガイドライン」に基づき、下記対策へのご理解とご協力をお願い致します。
・マスクの着用、アルコール消毒液(棟内に設置)による手指の消毒をお願いします。
・大声を出す行為はお控え下さい。
・当日、次に該当する方は参加をご遠慮下さい。
37.5℃以上または平熱よりも1度以上の発熱がある方、感染を疑う症状のある方、体調が優れない方、新型コロナウイルスの感染が疑われる症状のある方、新型コロナウイルス感染症に罹患し回復していない方およびその濃厚接触者で隔離期間に該当する方。

*お問い合わせ先:木田 良才(東京大学大学院数理科学研究科・2022年度公開講座世話人)
E-mail: 2022koukaikouza(AT)ms.u-tokyo.ac.jp
(AT)を@にして下さい。