連続講演

講演者: 戸松玲治 (北海道大学)

題目: 従順C*テンソル圏のvon Neumann環への中心的自由作用について

日時,部屋: 2018年12月3日(月) 15:00-17:00 数理科学研究棟002号室
2018年12月4日(火) 15:00-17:00 数理科学研究棟002号室
2018年12月5日(水) 15:00-17:00 数理科学研究棟002号室
2018年12月6日(木) 15:00-17:00 数理科学研究棟128号室
2018年12月7日(金) 15:00-17:00 数理科学研究棟002号室

アブストラクト: 従順C*テンソル圏のvon Neumann環 Mへの(コサイクル)作用が, 中心列環 Mω上で外部性をもつときに「中心的に自由である」といいます. まずそのような作用のRohlin性を示すことを目標とします. その応用として2つのトピックスに触れる予定です.

1つ目はfull factorに関連したものであり, 主結果は「Full factorへのコンパクト群の極小作用があったとき, その接合積もfull factorである.」です.

2つ目は中心的自由な作用の分類. 主結果は「従順C*テンソル圏のvon Neumann環への2つの中心的に 自由な(コサイクル)作用が近似的にユニタリ同値ならば,コサイクル共役である」です. その系として泉氏,増田氏の分類結果を導きます. それとともにPopa氏の強従順subfactorの分類を強化した形で証明します.