\magnification=\magstep1
\documentstyle{amsppt}

\baselineskip 14pt
\NoBlackBoxes
\nopagenumbers
\define\R{\bold R}
\define\Q{\bold Q}
\define\Z{\bold Z}
\define\e{\varepsilon}
\def\lan{\langle}
\def\ran{\rangle}

\centerline{2008年度数学I演習小テスト(4)}
\medskip
\rightline{2008年6月5日}
\rightline{河東泰之(かわひがしやすゆき)}
\rightline{数理科学研究科棟323号室(電話 5465-7078)}
\rightline{e-mail yasuyuki\@ms.u-tokyo.ac.jp}
\rightline{{\tt https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/\~{}yasuyuki/}}
\bigskip

このテストは,ノート,本,コピーなどすべて持ち込み可で行います.
途中の計算,説明などをきちんと書いてください.
答案用紙は1枚両面です.それに収まるように書いてください.

$\boxed{\text{氏名と学生証番号を答案の一番上に書いてください.}}$

\bigskip [1] $f(x)$ を $x$ の多項式とする.
$f(x)$ を Taylor 展開して得られる
無限級数 $\sum_{n=0}^\infty a_n x^n$ を求めよ.

\bigskip [2] $x \in (-1,1)$ と自然数 $n$ に対し,
$$f_n(x)=\log(1+x)-x+\frac{x^2}{2}-\frac{x^3}{3}+
\frac{x^4}{4}+\cdots+(-1)^n\frac{x^n}{n}$$
とおく.

(1) $f'_n(x)$ を計算することにより,$f_n(x)$ を積分を用いて表せ.

(2) 各 $x$ について,$n\to\infty$ のとき,$f_n(x)\to 0$ となる
ことを示せ.

\bigskip [3] (1) $f(x)=\arctan x$ を Taylor 展開して得られる
無限級数 $\sum_{n=0}^\infty a_n x^n$ を求めよ.

(2) $-1 < x < 1$ のとき,(1)で求めた無限級数が収束して
$f(x)$ に等しくなることを示せ.(ヒント:[2] の論法を使う.)

\bigskip [4] 2の3乗根の値を小数点以下第3位まで求めよ.
(小数点以下第4位以下を切り捨てると言うことである.)
きちんと誤差を評価して
本当にその値が正しいことの根拠をきちんと示すこと.
(ヒント: $(5/4)^3$ が2に近い.)

\bye