河東泰之の2005年度研究概要

Longo と共に書いた前年度の論文 [45] を大幅に改訂した. 前年度には,頂点作用素代数の構成法の類似を,作用素環の 局所共形ネットに対して行い,特にムーンシャイン頂点作用素 代数に対応する作用素環の局所共形ネットを得たのであったが, 今年度は,その自己同型群が期待通り,有限単純群 モンスター群であることを証明した.

また,論文 [46] において Longo, Pennig, Rehren と共に, central charge が 1 未満であるような Virasoro 共形ネットの 既約だが local とは限らない延長を完全に分類した. Longo-Rehren による boundary CFT の一般論により,これは central charge が 1 未満の algebraic boundary CFT で Haag dual なものを分類したことになっている.

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