弦楽器では、弦を短くするにつれて音が高くなります。 同様に、閉リーマン面上のラプラシアンの固有値はタイヒミュラー空間上の関数として 必ず変動することが知られています。後者は局所的に同じ曲がり方をした リーマン多様体(双曲幾何)を舞台にしたものですが、 もっと一般の不定値計量をもつ空間では何が起こるでしょうか? そもそも、大域解析の舞台となる良い空間が存在するのでしょうか。この談話会では、
という話題をとりあげてみたいと思います。
- (局所から大域へ)閉じた空間が存在するか?
- (スペクトル理論)変形すると音程は必ず変形するのか?
© Toshiyuki Kobayashi