A Generalization of the Kostant-Schmid Formula,
Lie Groups and Representation Theory Seminar, the University of Tokyo, Japan, 18 April 2000.

A Generalization of the Kostant-Schmid Formula

有界対称領域の複素部分多様体に関する幾何的な性質を,再生核の性質に 反映させることによって, 次の定理が証明できる(小林):

「スカラー型の最高ウェイト表現の対称対に関する分岐則は重複度1である」

これは,SL(2) に対する Clebsh-Gordan の公式や岡田聡一らによる有限次元表現の ある種の分岐則における重複度1の性質をはじめ, Riemann 対称空間や Hermite 対称空間上の直線束に対する Plancherel 型定理 (Helgason,Harish-Chandra,示野,Heckman)における無限次元表現の重複度1の性質, GLm×GLn 双対における有限次元表現の重複度1の性質などを 同時に説明する抽象的な定理であった.

今回のお話では,正則離散系列に対して,その分岐則を具体的な一般公式として証明する. 得られた公式は,部分群がコンパクトの場合に,Hua, Kostant, Schmid, Johson らによって得られた K-type 公式を一般化した形となっている. また,部分群が非コンパクトな場合は,各既約成分が無限次元表現になり, SU(2,2) などいくつか個別の場合には Jakobsen, Vergne, Xie 等々によって 分岐則が知られていた.

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© Toshiyuki Kobayashi