第20回高木レクチャー招待講演
平成29年11月4日(土)
10:05--11:05,14:00--15:00
東京大学大学院数理科学研究科 大講義室


3次元多様体のドナルドソン・トーマス理論、
または、なぜ層の数え上げがおもしろいのか?
Andrei Okounkov
(Columbia University・Kyoto University)


Abstract

この二つの講義の目的は、次のことを説明することです。

1) ドナルドソン・トーマスの数え上げとは何か?
2) この数え上げが、他の数学、数理物理学とどのように関係しているのか?
3) 初等的な数え上げ、そこから他の数え上げが原理的には導かれるもの、とは何か?
4) 幾何学的表現論を用いて、初等的な数え上げがどのように記述されるか?

現実的には、二つの講義でカバーするのは多すぎる話題ですので、私が個人的にもっと大切な点・アイデアと考えるものを述べるにとどめ、興味をもった方がノートを開いて見てくださることを期待します。