良い講演をするためのメモ
講演の目的は聴衆に自分のメッセージを伝えることです。
そもそも、あなたの研究内容をきちんと理解して、
それを正しく評価できる人は世の中にごくわずかしかいません。
そうでないほとんどの人は、講演の出来と伝聞によって
あなたの研究内容を評価します。
講演は自分のことを聴衆に売り込むチャンスです。
本当に良い講演を行えば、必ず聴衆に良い印象を残します。
逆に、既に内容を理解している人にしか分からないような講演であれば、
やっても無意味であるばかりか双方にとって有害です。
単に「講演」といってもいくつもの種類があって、
聴衆が自分の分野の専門家であるか否か、
もしくは研究会であるか勉強会であるかなどにより違いがあり、
良い講演をするためにはそれぞれにあった工夫が必要です。
しかし、ここでは技術的なことはさておき、一般的に重要な事柄だけを述べます。
- 聴衆が誰であるかをハッキリさせること。
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講演準備に取り掛かる前に、聴衆が誰であるかをハッキリさせておいてください。
聴衆にその道の大家がいてもビビってはいけません。
講演内容をその分野の大家向けに調整するのは大間違いです。
また講演は自分のアタマの良さを披露する機会ではない
ということも弁えておく必要があるでしょう。
だいたいの目安として、講演内容の初めのN割は聴衆の少なくとも(10-N)割が
完全に理解できる程度の内容にしてください。
さらに、細かい内容はともかくとして、
講演の大筋だけは全ての聴衆がつかめるように配慮しましょう。
- 伝えるべき内容をハッキリさせること。
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多すぎる内容は混乱のもとです。
重要なメッセージ(定理)はなるべく少なくし(できれば一つ)、
簡潔にまとめてください。講演はそれを軸に組み立てます。
なぜそれが重要なのかをしっかり説明しましょう。
定理などを述べるときは、背景にある問題意識や歴史といった
その結果に繋がる大きな物語を示してください。
具体例や応用についても話してください。
逆に証明やテクニカルな予備知識などは、
それが特に必要とされる形式の講演でもない限り、
無視すると良いでしょう。
そうしたことに興味がある少数の人とは後で個人的に話せば良いのですから。
- 講演は毎回が真剣勝負
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たとえ既にやった講演の繰り返しであっても、
毎回十分に準備をしてください。
準備に汗を流せば、本番で汗をかかなくてすみます。
しかしどれだけ準備をしてもやはり失敗はつき物です。
失敗から学ぶのが上達の近道です。
講演の後で反省すべき点がないかどうかを人に尋ねてみるのも良いでしょう。
何事でも上達したければ、常に向上しようと能動的に努力を重ねなければなりません。