寄せられてもおかしくない質問集
- 授業に沿った、よい問題集はありますか?
- 【短い答】ありません。
- 【もう少し長い答】そのような問題集がないから、「宿題」の問題をなるべくたくさん出すようにしています。解答・解説も提出してくれた人には優先的に渡しています。宿題はできてもできなくても成績には関係ありませんから、まずはじっくり考えてみて、できる問題だけ提出し、わからなかったところは解答・解説を参照しながらもう一度考えてみる、という勉強の仕方をしてみて下さい。
- 【さらに長い答え】「宿題が解けないから、似たような問題の載った問題集をまずやって、それから宿題を解こう」という考え方自体を改めて下さい。また「似たようなパターンの問題の解き方を暗記して、試験に対処したい」という考え方を持っているのなら、今すぐにその考え方を捨てて下さい。そんな勉強をするためにわざわざ東大に入学したわけではないはずです。
宿題の問題は「金子:微分積分I, II」「杉浦:解析入門1」「松坂:解析入門1〜6」や過去の期末試験問題など、いろいろなところから集めています。ただ集めてきただけでなく、授業にあわせた用語や記号に変更したり、ヒントをつけて難易度を調整したりして、長年にわたって少しずつ改良を重ねてきたものです。私は大学受験のころから「難しい問題をじっくり考えて解いた方が、易し問題を何題もこなすよりずっとためになる」とよく聞きました。とにかく「考える」ということを実践してみて下さい。 - 期末試験は難しいですか?
- しっかり勉強していれば難しいと感じない、というようにしたつもりですが、一部の人にとっては難しいと感じることになるかもしれません。「〜を証明せよ」という形の問題はありませんが、単純な計算問題ばかりでもありません。
- 期末試験は宿題の問題と似たものですか?
- 宿題、補充問題の中から、似たような問題を試験に取り入れたつもりです。もちろん時間の制約もあるので余り難しい問題は出せません。また、採点については、なるべく客観的で公平になるようにします。
- 試験では講義に出てきた定理などどこまで使ってよいのですか?
- 試験では、講義で扱った定理を自由に使って構いませんが、答案には「講義の定理より」とだけ書くのではなく、その名称か、簡単な内容を述べて使うようにしましょう。例えば「平均値の定理により」とか「閉区間で連続な関数は必ず最大・最小を持つから」などと書けばよいでしょう。その際、引用した定理の難いがみたされていることをチェックすることを忘れずに。
- 試験の問題の80%に答えられないと「優」がもらえませんか?
- 「優」の割合は3割程度と申し合わせで決まっていますので、成績上位から30数%に位置する点を「80点」とし、単位をあげるにはこれぐらいは最低できていて欲しいという点数を「50点」として点数を調整するつもりです。
- 「講義」と「演習」はどのような関係にありますか?
- 本来は、演習は講義の内容と密接に関連した問題を解いてもらうことによって講義の内容の理解を深めてもらうものです。しかし、担当者が違うことなど、諸般の事情によりこの授業では両者の関連性がやや薄くなっています。
- 宿題はなぜ成績評価に算入しないのですか?
- UTask に載っているシラバスにあるとおり、2012年度も2011年度と同様に、宿題は成績評価には算入しません。宿題を成績に反映させようとすると公平性を重視しなければならなくなり、余計な手間が相当増えます。しかしその分だけ効果が上がるとはとても思えませんので、ここ数年は宿題提出は成績と無関係としています。宿題を提出することによって点は上がりませんが、宿題を丹念にやり、理解を深めることによって成績評価は自ずとよくなると思います。実際、宿題提出の頻度と成績の間には相関関係があることが示されています。
- 先生は鬼ですか?
- いいえ、恒河沙の教員逆評定2010年版によれば私は鬼ではありません。しかし、教員逆評定2006年版によれば私は鬼でした。地獄の入口で鬼を従え罪を厳しく裁く閻魔大王はまた神とも考えらるそうです。何かに怯える理由がある人にとっては恐ろしい存在と映るのかもしれません。
- 宿題を提出しないといけませんか?
- この講義を理解するためには提出するのが望ましいと思います。添削して返還するつもりです。何事においても「〜しないといけないか?」と後ろ向きに捉えるのはやめましょう。
- 宿題では講義に出てきた定理などどこまで使ってよいのですか?
- 宿題というのはコンテストやコンクールの類ではなく、厳密なルールに則って競争するというわけではありません。 どのように答えるのがよいのかは各自判断してください。一つの指針は、「その問題が解けなかった友達に見せたとき、その解答を読んで納得してもらえるか」と考えながら書いていくことだと思います。要は、自分がよく理解することが 大切なのですから、迷ったら、余分に詳しく書いてみる、という姿勢がよいのでは。
- 宿題でいい評価を得るにはどのようにしたらよいですか?
- 宿題などの提出物は、小論文のようなものですから、読む人に自分が理解していることをできるだけわかりやすく説明することを心がけるべきです。具体的には、試験対策委員になったようなつもりになって、あまり勉強していない学生が読んで理解できるようにポイントを押さえながらなるべくわかりやすく説明するようにするとよいでしょう。
質問はこちらへ遠慮なく:kuwata@ms.u-tokyo.ac.jp