「IPアドレス枯渇」とIPv6をめぐる動向

2011年度夏学期 全学自由研究ゼミナール

担当教員
一井信吾 数理科学研究科

時間割情報

時間割コード
11460
曜限
火5
単位数
2
教室
162教室
対象クラス
1年 文科 理科 2年 文科 理科

授業の目標、概要 (Course Objectives/Overview)

インターネットは、皆さんにとってあって当たり前の社会インフラに見えているかもしれませんが、実は今大きな曲がり角を迎えています。インターネットでコンピュータを識別するために用いられるIPアドレスが足りなくなり、新規事業の展開や、新興国でのインターネット利用に悪い影響が出ると言われています。「IPアドレス枯渇」とまで言われている所以です。この問題を根本的に解決するために開発され、いよいよ全面展開が始まろうとしているのがIPv6(IPバージョン6)です。実はIPv6の技術仕様が生まれたのは約15年前、結構「古い」話なのです。IPv6はどのようにして生み出され、広まって(または広まらずに)きたのか、そこではどのような人々がどのような考えで動いてきたのか、ほとんど知られていないのが実情でしょう。

このゼミでは、「IPアドレス枯渇」とIPv6の展開について、技術的な詳細よりそれをめぐる様々な人々の動きに焦点を当てて、情報社会を支える基盤の動向を広く探っていこうと考えています。

授業のキーワード (Keywords)

インターネット、IPアドレス、IPv6

授業計画 (Schedule)

最初の数回で、IPv4とIPv6に関する最低限必要な技術事項をまとめます。

その後、「IPアドレス枯渇」、IPv6展開に関する、技術的・経済的・政策的・ジャーナリズム的な様々な資料を分析します。 今まさに激しく動いている分野ですので、最新の動向に常に目配りしていきたいと考えています。

授業の方法 (Teaching Methods)

IPv4/v6の技術事項については、講義形式で説明します。

その後、分担して資料の分析をします。資料のほとんどはインターネットで入手可能です。その他必要なものはコピーを配布します。 その他、事情と機会に応じて、臨機に対応します。

成績評価方法 (Method of Evaluation)

出席及び分担発表、討論への参加状況によって評価します。

履修上の注意 (Notes on Registration)

積極的に資料を探索し読み込んだ上で発表・討論に積極的に参加する心づもりをしてきて下さい。

学習上のアドバイス (Advice for Prospective Students)

インターネットのように技術・政治・経済…が絡み合った世界では却って見え難くなっているかもしれませんが、様々な組織や活動の背後には必ずいろいろな人がいて、何らかの利害や思想をもって動いています。人の働きに思いを馳せ、自らもプレイヤーとなる(既になっているのかも?)ことを念頭において欲しいと思います。

関連ホームページ (Course-Related Websites)

http://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~ichii/2011IPv6/(このページです)