東京大学大学院数理科学研究科

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数理談話会

日時: 2017年4月28日(金) 15:30-16:30
会場: 数理科学研究科棟(駒場) 002号室

講演者

松井 千尋 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)


講演題目

可積分量子スピン鎖における隠れた超対称性 (JAPANESE)



講演概要

エネルギー演算子であるハミルトニアンの対角化は、物理系の時間発展的振る舞いを知るうえで重要な問題である。Uq(sl2)対称性を持つ一次元量子スピン系は一次元に配置された磁性体モデルであり、ハミルトニアンの厳密な対角化が可能な数少ない系の一つである。 Uq(sl2)不変な量子スピン鎖は、離散化の操作を通してsine-Gordon型の作用を持つ量子場の理論と一対一に対応している。Uq(sl2)の高次元表現を用いてスピン鎖を構成した場合、対応する場の理論には超対称性が現れることが知られている。 今回の講演では、q頂点演算子やスピン鎖に対し近年導入された変形された超対称性に触れつつ、非超対称なスピン鎖に対応する場の理論になぜ超対称性が出現するのかお話ししたい。


参考URL

https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~matsui/index.html