複素解析幾何セミナー

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開催情報 月曜日 10:30~12:00 数理科学研究科棟(駒場) 128号室
担当者 平地 健吾, 高山 茂晴

2016年05月16日(月)

10:30-12:00   数理科学研究科棟(駒場) 128号室
泊 昌孝 氏 (日本大学)
2次元正規小平特異点の正規化接錐の被約性による特徴づけと、特異点解消および極大イデアル因子の性質 (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
曲線の退化に埋め込める特異点としてKarrasにより1970年代に導入さた小平特異点のうち、基本因子の次数についてのトップタイプにあたるものを、正規化接錐の被約性により代数的に特徴づけることができた。これは「例外集合の交点形式が十分に負ならば特異点は小平になる」という認識を与える定理でもあり、90年代からの都丸氏によるこのクラスの研究の自然な拡張になっている。一般の特異点のこのクラスへの近似問題を通じて、かつて論じた「星型特異点の極大イデアルサイクルと基本サイクルの同一視問題」へ超曲面特異点による反例が発見された。これは、ある種のコホモロジー対応の単射性を崩す例でもある。昨年秋の学会以来、いくつかの機会に発表をしてきたこれらのトピックスをまとめて紹介したい。