Colloquium

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Organizer(s) ABE Noriyuki, IWAKI Kohei, KAWAZUMI Nariya (chair), KOIKE Yuta
URL https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/seminar/colloquium/index_e.html

2008/11/28

16:30-17:30   Room #123 (Graduate School of Math. Sci. Bldg.)
川又雄二郎 (東京大学大学院数理科学研究科)
曲線の錐体と因子の錐体
[ Abstract ]
代数多様体上に載っている曲線と因子の交点数を使うと、互いに双対な有限次元実ベクトル空間内の、互いに双対な閉凸錐体 -- 曲線の錐体と因子の錐体が定義される。極小モデル理論では、曲線の錐体の端射線から収縮写像が構成されるが、双有理同値な代数多様体をたくさん同時に考えるためには、因子の錐体のほうが便利である。標準環の有限生成定理は、因子の錐体の集まりの間の壁越えの様子を詳しく調べることによって証明された。一般の代数多様体に対する極小モデルの存在は未解決問題であるが、そのためには因子の錐体についてのより深い理解が必要と思われる。この講演ではそのあたりの事情を解説する。
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