保型形式の整数論月例セミナー

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開催情報 土曜日 13:30~16:00 数理科学研究科棟(駒場) 123号室
担当者 織田 孝幸
セミナーURL https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~takayuki/monthly-seminar.html

2011年12月17日(土)

13:30-16:00   数理科学研究科棟(駒場) 123号室
太田 雅己 氏 (東海大学名誉教授) 13:30-14:30
$J_1(N)$ の位数有限の ${\\\\mathbb Q}$- 有理点について (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
$N$ を 5 以上の素数とし、${\\mathbb Q}$ 上のモジュラー曲線$X_0(N)$, $X_1(N)$ の ${\\mathbb Q}$ 上定義されたヤコビ多様体を$J_0(N)$, $J_1(N)$ とする。($X_1(N)$ は 0- カスプが ${\\mathbb Q}$-有理的であるモデルとする。) $J_0(N)({\\mathbb Q})$ のねじれ部分は、Ogg が予想し Mazur が証明したように、$X_0(N)$ の二つのカスプの差の因子類で生成された。 $J_1(N)({\\mathbb Q})$ のねじれ部分については、$X_1(N)$ の二つの 0- カスプの差の因子類たちで生成されることが Conrad とEdixhoven および Stein によって予想されていた。この予想が 2- べきねじれ部分を除いて証明できたのでそれについて報告する。
原下秀士 氏 (横浜国立大学) 15:00-16:00
On the affineness of distinguished Deligne-Lusztig varieties (JAPANESE)
[ 講演概要 ]
この講演では、distinguished Deligne-Lusztig 多様体がアファインになるための判定条件を与える。特に $q$ が大きくなるとアファインになること、ランクが2以下であればすべてのdistinguished Deligne-Lusztig 多様体がアファインになることを紹介する。